組織のアセトン固定(免疫染色用)

準備
ドライアイス(輸送用)、アセトン(1個体につき20~30 ml)、発泡スチロール、氷、エッペンチューブ(1.5 ml or 2 ml; これもあらかじめアセトンを入れ氷中で冷やしておく)
手順

  1. 発泡スチロール内に氷を敷き詰め、その中にアセトン(20~30 ml)入りのバイアル瓶を入れ、あらかじめよく冷やす。
  2. アセトンが充分に冷えたら、妊娠マウスより胎生16.5日あるいは胎生17.5日のマウスを帝王切開にて素早く取り出す(plag+のPM12:00をE0.5とする)。 (胎児すべてを固定し、genotyping後にwtとHomoだけを輸送する)
  3. 膜をきれいに取り除き、胎児のしっぽを切り取り、genotyping。
  4. 取り出した胎児のお腹を開いて、肺を取り出しそのうちの片方(心臓や食道、気管などと一緒に)をアセトン内に入れる。
  5. もう片方(肺のみ)は電顕用固定液(パラホルムアルデヒド+グルタルアルデヒド+カコジル酸)に入れる。 (電顕用固定液もあらかじめ準備しておく。1個体あたり15 mlほど必要)
  6. 30分ほど氷中で振盪し、組織を1~2 mlアセトン入りのエッペン内に入れ、-80oCのディープフリーザーで保存する。   電顕用の方は、2時間ほど振盪させた後、バイアル瓶あるいは15 mlのファルコンチューブ内に密閉する。
  7. ドライアイスを充分に敷き詰めた発泡スチロールにて冷凍輸送。   電顕用は、室温にて輸送。


 
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