Y-迷路試験

測定方法

  1. 下に示す写真のようなY字型の装置を用いる。
  2. 仮に手前側のアームをA、左奥をB、右奥をCとする。
  3. まずAにマウスを置き自由に8分間移動させ、マウスのアームへの進入回数を記録する
  4. その際、後ろ足がアームに入った状態で進入したとするような基準を設けること。 (すなわち前肢のみが入っただけでは進入していない
  5. 5) 仮に8分間計測し以下のように移動したとすると、 A→B→C→A→B→C→B→A→B→C→A→B→C→A→B→A→B→A  と記録する。
評価方法

この試験から、マウスの自発行動量と空間作業記憶(ワーキングメモリー)について評価することができるとされる。
  1. 自発行動量
    自発行動量はアームへの総進入回数から求めることができる。   上記の場合だと、アームへの総進入回数は17である。(最初のAは除く)
  2. 空間作業記憶(ワーキングメモリー)
    3回連続して異なるアームへ進入した回数をアームへの総進入回数から1を引いた値で除した後、100を乗することで求めることができる。 (この値を日本語では交替反応、英語ではAlternationとして表記される) 上記の場合だと、3回連続して異なるアームへ進入した回数は、以下のようになり12回となる。(○で示した総回数)

    すなわち、11÷16×100 となるので値は、68.8% となる。

参考文献
Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 97, 14731-14736 (2000)

Y-迷路装置

 
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