京都大学大学院薬学研究科 生体機能解析学分野
ENGLISH
Department of Molecular Pharmacology, Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Kyoto University
ホーム リンク
メンバー メンバーへ戻る

金子周司のオピニオン

薬学科(6年制)で薬剤師を取得して研究者を目指そう

 薬学部が6年制薬学科と4年制薬科学科の並立制になって8年ほど経ちましたが,将来が見えない不安からか,進路や選択に関する悩みがいまだに(ますます?)あちこちから聞こえてきます。私のラボでは6年制の学生さんに対して薬剤師免許取得を目指すことは当然のこと,学部生の間から修士に負けない研究者として育成するポリシーで様々な指導や環境作りをしています。なぜ薬剤師と研究者の両立を目指すのか。社会が京大の薬学卒業生に期待するのは,優れた研究能力(知識,技術,人格)に加えて,医療や創薬を幅広く理解し,現場のニーズから基礎研究を興せる,あるいは逆にゲノム情報から創薬や個別化医療への応用を想像できる俯瞰的な視野です。そのような総合力を身につけるためには,6年制薬学科カリキュラムを通して基礎から臨床までバランス良く学んでいることが必須です。日本の未来にライフサイエンス産業を語るなら,従来通りの薬学教育では不足です。6年制の学生さんこそ,将来の新しい研究領域を切り開く能力があると信じています。

 ちなみに,よく薬学の先生方が言われることに「半年間も実務実習をしていたら研究がおろそかになる」という台詞がありますが,京大薬学では従来から「臨床薬学コース」という半年間,京大病院の薬剤部および医局で実地研修を積むプログラムが修士課程にありました。その修了生も立派な研究者になっており,私のラボでも臨床薬学コース修了後,ドクター在学中に難関の学振研究員を獲得した女性もおります。実務実習が研究を阻害する心配はありません。6年制の第一期生から,大手製薬企業の研究職に採用された学生さんも,もう私のラボでは誕生しています。「4年制+修士でないと創薬研究者になれない」というのはウソです。でも,さらに一段上の博士学位を目指して欲しいですね。一生,研究をするつもりなら。

薬学科への招待

 日本の薬学は伝統的に化学をベースにして薬剤師の育成までを一貫して行う国際的に見ても独自のスタイルを確立してきました。その姿を発展させ,基礎教育はそのままに,より臨床教育を充実させた姿が6年制であり,4年制は病院実習や医療倫理などの臨床教育を放棄して基礎研究者を育成する,他学部と変わらない教育内容に退化しています。仮に4年制から薬剤師を取得するコースを選択しようとしても,そのためには修士卒業後,最低でも2年間の在学を要し,実務実習などにかかる多額の費用もすべて自己負担となります。しかも、4年制薬科学科への特例措置は平成29年度入学者までで終了します。6年かけて医療現場と基礎研究ラボを行きつ戻りつしつつ,あるべき医療,創薬の姿を考えながら自分の専門性や技能,そして医療人としての自覚を高めていく薬学科こそ,将来の薬学を支える研究者,行政人,医療人を育てるに相応しいと私は思います。

 京大薬学部薬学科では,医療人GPやサービスイノベーションなど文部科学省の教育改革プログラムを多数実施し,先端医療SGDや医療情報教育など数々の先進的な教育を行っています。薬学科の後半3年間では研究室に配属され,修士課程に負けないだけの研究者育成を実施しています。博士課程が設置された暁には,国際的および他分野との交流も含めた大学院改革プログラムによってより高度な能力を持つ研究者の育成を目指します。

Page Top

金子周司 経歴

学歴

1980 京都大学薬学部薬学科卒業(卒業研究 生化学講座:山科郁男教授)

1982 京都大学大学院薬学研究科修士課程修了(薬理学講座:高木博司教授)

1985 京都大学大学院薬学研究科博士課程修了(薬理学講座:高木博司教授)

   薬学博士「内在性抗オピオイド物質のウシ脳組織からの精製,同定とその薬理活性に関する研究」

職歴

1985-1988 富山医科薬科大学和漢薬研究所 助手(生物試験部門:野村靖幸教授 → 渡辺裕司教授)

1988-1992 京都大学薬学部 助手(薬理学講座:佐藤公道教授)

1992-1997 京都大学薬学部 助教授(薬理学講座:佐藤公道教授 → 赤池昭紀教授)

1997-2004 京都大学大学院薬学研究科 助教授(医療薬理学分野主任)

2004-現在 京都大学大学院薬学研究科 教授(生体機能解析学分野)

資格

薬剤師免許(第 189233 号),第1種放射線取扱主任者免許(第 9884 号)

賞罰

1995年3月 日本薬理学会学術奨励賞「卵母細胞翻訳系を用いたレセプター・イオンチャネルの機能解析」

学会活動など

日本薬理学会,日本薬学会,日本神経科学学会,日本生理学会,Sciety for Neuroscience,教育システム学会,日本バイオインフォマティクス学会,言語処理学会 ,医療情報学会

21世紀COEプログラム「ゲノム科学の知的情報基盤・研究拠点形成」事業推進担当者(2003-2007)

Page Top

趣味のコーナー

 研究者の端くれなら研究が趣味でなくちゃいかん,とは思うのですが,歳をくっても今なお(ますます?)遊び心は健在です。

スキー

 長野市生まれのお陰で小さな頃からスキーをしていたので,とりあえずどこでも滑ります。冬の間は週末になると時間が許す限りスキーに出かけたいところですが,目標滑走日数14日のところ,最近は1週間がせいぜいです。コブ斜面が好きですが,歳のせいで?激しく滑ると背筋痛と腰痛に悩まされるので,まあ大人しく滑っています。今は楽だし,車にスッポリ入るのでSalomonやHeadの130 cmを履いています。

よく出かけるゲレンデ

  • 八方尾根(コブ好きはここでしょう。黒菱一気降り!)
  • 妙高・赤倉(年末は毎年ここに居ります)
  • 志賀高原(昔のホームゲレンデなので,マップが頭に入っています)
  • スキージャム勝山(日帰りならここ)

自作90 cmスキーでの大転倒
(八方リーゼングラート)

セーリング

 知人から譲り受けたヨット(ヤマハ13 feet;シカーラII)を唐崎のKKRびわこに置いていたのですが,あまりに忙しくて乗りに行けないので,ついに手放しました。でもヨットは好きなので時々は旅先でレンタルして乗りたいと思いますが,ないんだな,最近は。

関西のレンタルディンギーメモ

  • 大阪北港ヨットハーバー:レンタル。2人乗りシカーラ,1人乗りアクセスディンギー,トッパー
  • NSYC西宮ヨットクラブ:1日体験。レーザー,Y15
  • KKRびわ湖:会員制レンタル:シカーラ,シーラーク
  • 志賀町BSCウォータースポーツセンタ:1日体験コース,1人乗りトッパー

ディンギー体験ムービー
(琵琶湖)

その他

 車でキャンプやBBQに出かけたり(焚き火が大好き),ジムトレーニングや泳ぎに行くのが好きです。

 beer  golf

好きな音楽

  • Pat Metheny
  • Pink Floyd
  • 50-60年代のジャズ全般
    (高校時代にJazzバンドしてた)

Page Top
メンバーへ戻る
©2004-2013 Department of Molecular Pharmacology, Kyoto University. All rights reserved.