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ライフサイエンス辞書

欧米人が書いた論文抄録1億語から作られた23万語シソーラス

 ライフサイエンス辞書(Life Science Dictionary、以下LSD)は1993年以来、25年にわたって金子が主宰するLSDプロジェクトが制作・改訂を続けている医学・生命科学用語の電子辞書です。

 

この辞書でできること

専門語の訳(日英)を調べる
専門語の発音やスペル、よみを調べる
専門語の類義語や概念ツリーを調べる
ある専門語に関連する概念を調べる
英語の用法を調べる
欧米人が頻用する構文を調べる
自分が考えた英語の前例があるか調べる

 ライフサイエンス辞書はPubMedにおいて公開されている有名学術誌(約100誌)に欧米人が発表した十数年分の論文抄録(1億語コーパス)を解析した結果に基づいて選ばれた英語の専門用語について、同様に日本語を解析した結果に基づく訳語を割り当て、さらにMeSH(Medical Subject Headings)に準拠して類義語を整理したシソーラスとなっています。
 そのため、我が国において公的に定められた学術用語集には準拠してなく、独自に訳語を規定していますが、先進的な用語をいち早く取り入れる努力を続けていて、年間数千語が追加ないし改訂されています。また、PubMedコーパスを用いて特定の英単語の前後に置かれる単語をKWIC形式で表示してくれる「共起表現」が最大の特長となっており、日本人が英語で論文を執筆する際に用いるべき用法、あるいは反対に用いるべきでない表現が「定量的に」理解できます。
 

この辞書の使い方

 


 無料のオンライン版LSD(WebLSD)で「genotype」という語を検索する例で紹介しましょう。(上図)。検索窓に調べたい用語を入力して「search」ボタンを押すことで訳語が表示されます。このとき、画面右上にある「オプション表示/非表示」タブをクリックすると、デフォルトの前方一致以外の検索モードで用語を調べることもできます。
 訳語が表示されると、見出し語の行には「発音」「シソーラス」「共起表現」などのリンクが併せて表示されています。「発音」は欧米人が実際に発声した音声を聞くことができますし、「シソーラス」をクリックすると、別画面で見出し語の類義語や概念ツリー、あるいは論文において共起することが多い別の概念が表示されるようになっています。

 

 
 この並びにある「共起表現」をクリックすると、別画面にKWIC形式で1語後に置かれる単語でソートされた文章が並びます(上図)。この共起表現は1単語について最大300行まで表示されるのでスクロールで見ていくと、この「genotype」という単語は複数形になる可算名詞であって、過去分詞「genotyped」や動名詞「genotyping」といった形で用いられる動詞にもなることが理解できるはずです。
 訳語が表示されると、見出し語の行には「発音」「シソーラス」「共起表現」などのリンクが併せて表示されています。「発音」は欧米人が実際に発声した音声を聞くことができますし、「シソーラス」をクリックすると、別画面で見出し語の類義語や概念ツリー、あるいは論文において共起することが多い別の概念が表示されるようになっています。
 この「共起表現」リンクは、PubMedで頻出する見出し語にのみ設けられていますが、自分で考えた英語など、任意の英文字列について調べることもできます。その場合は、最初の検索画面で白く表示されている「英和・和英」タブの代わりに「英語共起表現」タブをクリックして検索窓に入力すれば良いのです。もし欧米人が書いた1億語コーパスを検索して、あなたが考えた英語表現が見当たらないのなら、その表現は一般的でないから使うべきではないでしょう。共起表現で数多く使われている表現を探して、スラスラと英語論文を書き進めていただけると思います。
 
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