基本方針

京都大学の特色入試の基本方針

薬学部の特色入試は、京都大学全体での特色入試方針のもとに行われています。
京都大学の特色入試では、高大接続と個々の学部の教育を受ける基礎学力を重視し、

①高等学校での学修における行動と成果の判定
②個々の学部におけるカリキュラムや教育コースへの適合力の判定
を行い、①と②の判定を併せて、志願者につき高等学校段階までに育成されている学ぶ力及び個々の学部の教育を受けるにふさわしい能力並びに志を総合的に評価して選抜します。

高等学校での学修における行動と成果の判定

高大接続を重んじるという観点から、高等学校での学修における行動や成果を丁寧に評価するため、「調査書」に加え高等学校長等の作成する「学業活動報告書」を提出していただきます。そこには、出願者の高等学校在学中の顕著な活動歴(例えば、数学オリンピックや国際科学オリンピック出場、各種大会における入賞、教育委員会賞、国際バカロレアディプロマコース・SAT・TOEFL・TOEIC・英検の成績など)を記していただき、志願者が受験科目以外にどういったことを学んできたか、どういった活動を実践してきたかを見ます。さらに、志願者が作成する「学びの設計書」をもとに、高等学校での活動内容から本学において何を学びたいのか、卒業後どういった仕事に就きたいのかといった、志願者自らの学ぶ意欲や志について書類審査を通じて評価します。

個々の学部におけるカリキュラムや教育コースへの適合力の判定

学部が定めたカリキュラムの内容を修得するのに必要とされる基礎学力や個々の学部における教育コースにとって望ましい能力を重んじるという観点から、書類審査に加えて、大学入試センター試験の成績、学部ごとの能力測定考査、論文試験、面接試験、口頭試問を組み合わせて実施します。

 

特色入試を通じて求める人物像

【薬学部 薬科学科】

京都大学薬学部薬科学科では、創薬に関係する幅広い分野において、リーダーとして国際的に活躍することのできる人材を育成しています。そのため、特色入試では、特に次のような要件を満たす人材を全国から求めます。

  1. 創薬科学研究に関心と興味を持ち、大学院薬学研究科で博士の学位を取得した後に、世界の創薬科学の革新と発展をリードする研究者となる志と資質を有する人
  2. 知的好奇心に基づいた科学的探求力と英語力に優れ、自発的な自然科学の学習や探求活動を実施してきた人
  3. 十分な基礎学力とコミュニケーション能力を有し、自ら目標を設定して挑戦できる行動力と最後までやり遂げる力がある人

 

【薬学部 薬学科】

京都大学薬学部薬学科では、医療薬学や先端医療に関係する幅広い分野において、国際的なリーダーとして薬学研究を牽引できる人材を育成しています。そのため、特色入試では、特に次のような要件を満たす人材を全国から求めます。

  1. 医療薬学研究に関心と興味を持ち、大学院薬学研究科で博士の学位を取得した後に、薬剤師資格を背景にして世界の薬学の発展をリードする研究者となる志と資質を有する人
  2. 知的好奇心に基づいた科学的探求力に優れ、医療人であるとともに教育者・研究者となるにふさわしい人間性を備えており、倫理観を持って自発的な科学の学習や探求活動を 実施してきた人
  3. 十分な基礎学力とコミュニケーション能力を有し、自ら目標を設定して挑戦できる行動力と最後までやり遂げる力がある人