生体分子計測学分野沿革
  創発医薬科学講座・生体分子計測学分野(略称:計測)は、令和4年4月、薬品製剤設計学講座・製剤機能解析学分野(略称:製剤)から改称いたしました(英語名:Department of Molecular Systems Bioanalysis)。前身の製剤分野は、平成9年4月に新設された京都大学薬学部では比較的新しい研究室ですが、元をたどると昭和38年4月に新設された薬品物理化学講座に端を発します。 製剤分野の初代半田哲郎教授は、薬品物理化学講座出身で、平成11年度は薬品物理学分野教授も兼任されました。 物理化学・界面化学を基盤に、生体膜や血漿タンパク−脂質複合体の研究を展開されるとともに、物理化学関連の学部・大学院講義を担当されました。平成22年3月に半田教授が定年退官され、同10月に慶應義塾大学先端生命科学研究所から石濱が第2代教授として着任いたしました。 分離科学・質量分析を基盤としたプロテオミクス研究を立ち上げるとともに、半田研時代から引き続き中野准教授を中心とした生体界面化学研究を行いました。 英語での分野名をBiomembrane ChemistryからMolecular & Cellular BioAnalysisに改称し、細胞や分子レベルで生体構成因子の解析を行うことを研究室の目標といたしました。 平成23年5月に国立循環器病センターより若林真樹先生が特定助教(同10月より助教)として着任し、質量分析を基盤とするプロテオミクス研究を開始されました。 平成24年3月に、中野准教授が富山大学医薬薬学研究部に教授として栄転された後、平成25年1月に、杉山准教授が着任されました。 平成29年3月には若林助教が国立循環器病センター創薬オミックス解析センター プロテオーム系解析室に室長として栄転され、同4月からはHsin-Yi Chang先生が助教に(令和元年3月まで、台北医科大学へ)、吉沢 明康先生が特任助教に着任されました(令和4年3月まで、富山国際大学へ)。さらに、同年12月より今見 考志先生が特任助教に着任され、その後、特任講師を経て令和4年4月、理化学研究所にご栄転されました。令和元年5月より博士後期課程の小形公亮氏が特定助教となり、その後令和4年4月より助教に昇進しました。令和2年より石濱が医薬基盤・健康・栄養研究所との連携研究室である創薬プロテオミクス分野教授を兼任し、金尾英佑助教が同年8月に着任されました。現在はスタッフ4人体制でプロテオミクスに関する新規技術開発と細胞生物学・創薬・臨床研究への応用を目指しています。
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