化学コミュニケーションのフロンティア

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公募研究

新学術領域研究(研究領域提案型)の研究概要

化学コミュニケーションのフロンティア
http://www.pharm.kyoto-u.ac.jp/fr_chemcomm
領域略称名: 化学コミュニ
領域番号: 2906
設定期間: 平成29年度~令和3年度
領域代表者: 掛谷 秀昭
所属機関: 京都大学 大学院薬学研究科

 自然環境場における化学コミュニケーション分子の真の生物学的意義が解明されている例はごくわずかであることから、化学コミュニケーション分子を利用した生物機能制御の実現には、多様な化学シグナルの深い理解が不可欠である。本研究領域では、化学コミュニケーションの統合的理解にきわめて有効な「革新的高次機能解析プラットフォームの構築」を行い、「天然物リガンドの真の生物学的意義の解明」及び「ケミカルツール分子・創薬シーズ開発」を推進することにより医療・農業・食糧分野などに貢献し、最終的には自然環境における多様な生物種における化学コミュニケーションの解明と制御を主眼とした「分子社会学」という新しい学問領域の確立を目指す。

 以下の3項目について、12件の「計画研究」により重点的に推進するとともに、これらに関連する2年間の研究を公募する(1年間の研究は公募の対象としない)。また、公募研究では研究分担者を置くことはできない。
 公募研究の応募額は、単年度当たり250万円を上限とし、24件程度を採択する予定である。研究内容としては、共生・寄生などに関連する化学生態学・環境科学、化学シグナル解析に関連する薬理学・生理学及び構造生物学、さらには化学コミュニケーション分子の設計・合成などに関連する計算科学及び合成化学、情報科学や時空間解析を駆使した新規統合解析法などを期待するが、必ずしもこの範疇にとらわれない斬新な研究提案も歓迎する。また本研究領域では、将来を担う人材育成も重視しており、若手研究者による萌芽的かつ挑戦的な研究提案も強く期待する。
 なお、研究内容の詳細については、領域ホームページを参照されたい。

研究項目 応募上限額
(単年度当たり)
採択目安件数
A01 生物間化学シグナルの理解 250万円 8件
A02 分子間シグナルの理解 250万円 8件
A03 化学シグナルの統合解析法 250万円 8件