過去のイベント

シンポジウム

−第4回 ナノバイオ創薬研究シンポジウム−
開催日:2013年3月9日(土)
時間:13:00 ~ 17:30(講演)、17:30~ 19:00(懇親会)
会場:杉浦ホール(京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 杉浦地域医療研究センター2F)
主催:京都大学大学院薬学研究科 革新的ナノバイオ創薬研究拠点
協賛:立命館大学 立命館グローバル・イノベーション研究機構
参加費:シンポジウム(参加無料、事前登録不要)・懇親会費:2000円

プログラム概要(PDF 18MB)

−第3回 ナノバイオ創薬研究シンポジウム−
開催日:2012年3月14日(水)
時間:13:00 ~ 17:30(講演)、17:30~ 19:00(懇親会)
会場:京都大学薬学部 記念講堂
主催:京都大学大学院薬学研究科 革新的ナノバイオ創薬研究拠点
協賛:立命館大学 立命館グローバル・イノベーション研究機構
参加費:シンポジウム(参加無料、事前登録不要)・懇親会費:2000円

プログラム概要(PDF 8MB)

−第2回 ナノバイオ創薬研究シンポジウム−
開催日:2011年3月5日(土)
時間:13:00 ~ 17:10(講演)、17:30~ 19:00(懇親会)
会場:京都大学薬学部 記念講堂
主催:京都大学大学院薬学研究科 革新的ナノバイオ創薬研究拠点
協賛:立命館大学 立命館グローバル・イノベーション研究機構
参加費:シンポジウム(参加無料、事前登録不要)・懇親会費:2000円

プログラム概要(PDF)

−第1回 ナノバイオ創薬研究シンポジウム−
開催日:2010年12月5日(土)
時間:13:00 ~ 17:20(講演)、17:30 ~ 19:00(懇親会)
会場:京都大学薬学部 記念講堂
主催:京都大学大学院薬学研究科 革新的ナノバイオ創薬研究拠点
参加費:シンポジウム(参加無料、事前登録不要)

プログラム(PDF 6.62MB)

2009125日、京都大学大学院薬学研究科記念講堂にて、「第1回 ナノバイオ創薬研究シンポジウム」が開催された。このシンポジウムは、20094月、京都大学大学院薬学研究科の附属施設として新設された「革新的ナノバイオ創薬研究拠点」により主催された第一回のシンポジウムである。本拠点は、京都大学-立命館大学の学術交流に関する包括協定の柱となる、薬工連携を基盤として、京都大学大学院薬学研究科がもつバイオテクノロジーや体内動態制御技術(DDS)と、立命館大学理工学部が持つマイクロマシン、ナノテクノロジー技術などの融合による新しい概念に基づくナノバイオ医療技術の開発を目標としている。さらに京都大学ウイルス研究所との連携により、がん等の難治性多因子疾患克服のための革新的創薬研究事業の展開を目指す。研究組織として、京都大学大学院薬学研究科、ウイルス研究所、立命館大学理工学部の連携を支援し、共同研究を推進する若手教員7名とポスドク2名、また、長年企業で活躍された経験からアドバイスを行うシニアリサーチフェロー1名が新たに採用され、これに既存の3組織から12名の研究者が兼任体制で加わっている。

本シンポジウムでは、まず、本拠点の拠点長である伊藤信行教授(京都大学大学院薬学研究科 研究科長)より、本拠点設立の背景や研究目標をまじえたご挨拶があった。本拠点を構成する京都大学、立命館大学より代表して、3名の教授による講演が行われた。高倉喜信教授(京都大学大学院薬学研究科)からは、「核酸をベースにしたナノメディシンの設計及びデリバリー戦略の構築」と題して、アトピー性皮膚炎やがんなどの難治性疾患に対する遺伝子治療法の開発を目的とした、長期持続型プラスミドベクターや多機能性DNAワクチンの開発、および新規短鎖DNAナノメディシンの設計について紹介された。松岡雅雄教授(京都大学ウイルス研究所)からは、「ヒトレトロウイルスの病原性発現機構と治療戦略」と題して、抗HIV-1薬開発に関して、全てのATL症例、キャリアで発現し、有効な治療標的となり得るHTLV-1 bZIP factorの発見や、HIV-1複製の抑制を目的としたインテグラーゼ阻害剤、逆転写酵素阻害剤および融合阻害ペプチドの開発について紹介された。また、小西聡教授(立命館大学理工学部)からは、「マイクロマシン・MEMSDDS応用」と題し、近年、バイオメディカル分野への応用に対する関心の高まっているMEMSの応用研究の中から、血球分離用チップ、手術用スールのためのマイクロマニピュレーターや、マイクロ吸盤デバイスなどの開発について紹介された。また、本拠点所属の若手研究者3名により、「幹細胞の体内挙動可視化を目的として細胞の蛍光標識法の開発」(樋口ゆり子助教)、「骨格筋細胞を動力源とするマイクロマシンの開発」(清水一憲助教)、「自然免疫の構造生物学-IRF-3の活性化機構の解明-」(高橋清大助教)、と題したそれぞれの研究報告が行われた。最後に、特別講演としてRam I Mahato教授(University of Tennessee Health Science Center)が招待され「Polymeric Nanomedicines and Conbination Therapy for treating Resistant Prostate Cancer」と題して、Mahato教授の研究室で合成された種々の生分解能を有する機能性ポリマーを用いたXIAP阻害剤やtubulin重合阻害剤SMARTのがん組織へのデリバリーや、化学療法抵抗性の進行前立腺がんに対する併用療法に関する講演が行われた。講演会の参加者は100名を超え、活発なディスカッションが行われた。引き続き行われた懇親会も参加者で会場がほぼ一杯となり、盛会のうちに終了した。