当研究室の論文がIUCrJ誌に掲載されました。

タイトル「Crystal structure of CmABCB1 multi-drug exporter in lipidic mesophase revealed by LCP-SFX」

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図:本研究の概要図

SACLAの非常に強力なX線自由電子レーザー(XFEL)を用いたシリアルフェムト秒構造解析(SFX)により、医薬学研究において重要なABCトランスポーターであるABCB1のホモログCmABCB1の立体構造を2.22Åの高分解能で決定することに成功しました。
ABCトランスポーターは内向き型と外向き型で構造変化することで異物を排出します。CmABCB1は同一分子を用いて外向き型と内向き型の両方の立体構造を高分解能で解析できていますが、その途中の細かな動きは捉えられていませんでした。今回の成果をもとに、今後は詳細な反応メカニズムを明らかにすることが期待できます。