山岡基金活動報告書 Part2

山岡清・由美子 若手研究者育成奨学金 報告書

申請者氏名 鈴木 充喜
身分 薬学研究科・一貫性博士課程3年
活動目的 Asally研究室との国際共同研究の発展
活動期間 2025 年 10 月 13 日 ~ 2025 年 11 月 22 日
活動地域 イギリス
報告内容

本留学では、2025年10月13日から同年11月22日までの約6週間、Warwick大学(UK) Asally研究室において研究に従事した。細菌の膜電位研究を長年行っているMunehiro Asally先生のもとで、同分野に関する知見を深めるとともに、Asally研究室との国際共同研究の発展を目的とした。

Warwick大学は、ロンドンから北西に電車で約1時間のCoventryに位置する。滞在中は、研究室のメンバーと昼食時にも研究の話を続け、夜にはパブでビールを片手にブレインストーミングを行うなど、研究を中心とした6週間を過ごした。一方で、現地の物価は日本と比べて高く、生活面では想像以上に工夫が必要であった。そのため下宿先で弁当を作り、研究室に持参する生活を送っていたが、通学・研究・生活をこなすだけで一日が過ぎていき、リラックスする時間を確保することの難しさも実感した。この経験を通じて、日本の生活環境の利便性を改めて認識する機会となった。一方、研究環境においては、Warwick大学は非常に効率化された体制が整っていると感じた。学生は概ね朝8~10時にラボに来て、17時前には帰宅しており、限られた時間の中で成果を出す意識が根付いていた。研究室は、複数ラボの学生・ポスドクが共有するオフィス、実験室、PIのオフィスに分かれており、特に印象的だったのはラボ間の垣根の低さである。自身のデータについて複数のラボの研究者と議論し、異なる専門分野の視点から率直な意見を得る中で、分野を越えた議論が研究を前進させる上で極めて重要であることを実感した。さらに、研究効率を大きく支えていたのがPrep Roomの存在である。技術員が試薬の調製・管理やガラス器具の洗浄を担当することで、研究者は実験そのものに集中できる体制が整っていた。この環境を経験し、研究効率を高めるには個人の努力だけでなく、組織として研究を支える仕組みが不可欠であると認識するようになった。

本留学を通じて、研究内容のみならず、国際的な研究環境における議論のあり方や、研究を支える制度の重要性を学ぶことができた。ここで得た経験を、今後の研究活動および自身のキャリア形成に活かしていきたい。

ラボスペースの様子。この横にさらに2sectionつながっており、複数のラボで共有している。

Asally labのlab mateたち

ジブリの世界のような通学路