2013年 薬科学科専攻[修士課程]修了
2016年 薬科学科専攻[博士後期課程]修了
京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 機能分子合成化学研究室 助教
今吉 亜由美さん
私は京都大学に9年間在籍し博士号を取得しました。高校生の頃から有機化学に興味があり、また基礎研究に打ち込んでいる心と頭が自由な大学教員に大きな魅力を感じてきた事から、現在は大学教員となり研究に励んでいます。
在学中は化学仲間と活気溢れる自主ゼミを開催し、フランスに留学し、更に大きな夢の研究テーマに取り組みました。京大には最高の人と環境が既に揃っています。あとは自分がやるだけです。大学側にやりたいと主張すれば想像の10倍もの激励を返してもらえます。「迷ったらやろう」、そう固く心に決め様々な事に挑戦した事が、私の素晴らしい京大での9年間と今を作ってくれています。
2009年 創薬科学専攻[修士課程]修了
2012年 創薬科学専攻※[博士後期課程]修了(※現薬科学専攻)
京都薬科大学 薬品化学分野 准教授
小林 数也 さん
私はもともと漠然と医療に携わる仕事がしたいと考えていたのですが、高校時代に有機化学に興味を持ったことから、自分で薬を作りたいという夢を持つようになり、薬学部に進学しました。
京都大学薬学部の大きな魅力の一つは、ハイレベルな研究環境にあると思います。初めのうちは、研究室内で交わされる先生方や先輩方の議論に全く付いていけず、困惑することばかりでしたが、その荒波に揉まれたことで自身の能力を鍛えることができたと感じていますし、研究室で培った知識や経験が今の自分の礎になっていると実感しています。
現在、私は京都薬科大学で助教として、夢の実現に向けて研究活動を続けています。これから受験をされる皆さんには、大きな夢を持って挑んでもらいたいと思います。京都大学薬学部ならば、その夢を叶える力を磨けるはずです。
2009年 医療薬科学専攻[修士課程]修了
2012年 医療薬科学専攻※[博士後期課程]修了(※現薬科学専攻)
神戸学院大学薬学部 講師
池村 舞 さん
薬剤師にも研究者にも必要な能力。その一つに、問題点を見出し、考え、解決する、問題解決能力があります。京都大学には、専門的知識とともに問題解決能力を身につけられる環境が整っています。レベルの高い先生や学生と議論して、常に刺激を受け、高い目標を持ち続けることで深く学ぶことができます。そして、最先端の研究を行える環境で、自主的に考え、試行錯誤することで問題解決能力を養うことができます。
私は、一年間の病院薬剤師研修を経て、現在、大学と病院で教育・研究に携わっています。問題解決能力の必要性を実感するとともに、広い視野で独創的に考える力が身につく京都大学で学んだからこそ何とかできていると日々感じています。
みなさんも京都大学薬学部で学び、一流の薬剤師として研究者として活躍していただきたいと思います。
2007年 創薬科学専攻※[修士課程]修了(※現薬科学専攻)
2011年 京都大学 博士(薬学) 取得
徳島大学 大学院医歯薬学研究部薬学域 助教
猪熊 翼 さん
京大薬学部にいて私が特に実感したことは分野間の垣根の低さです。薬学という学問は有機化学、物理化学から生命化学と非常に幅広く一見それらはお互い異なった分野に見えます。しかしここ京大薬学部ではそれぞれの分野のトップランナー達がお互いに知恵を出し合いながら切磋琢磨して世界に先駆けて新しい知見を得るために日々奮闘しています。私は京大での生活を通じて自分の専門分野の垣根を越えた広い視野で物事を把握するということを学びました。現在私は海外の研究室で有機化学をベースとして抗HIV薬の開発研究を行っていますがそこでも京大薬学部で培った経験は大きな財産となっています。
2005年 創薬科学専攻[修士課程]修了
2008年 薬学研究科・創薬科学専攻※[博士後期課程]修了(※現薬科学専攻)
塩野義製薬株式会社 フロンティア医薬研究所
佐藤 康彦さん
私は2008年3月に薬学研究科大学院博士後期課程を修了し、同年4月より塩野義製薬株式会社の研究員として創薬シーズの探索を行っております。大学院では5年間タンパク質のX線結晶構造解析一筋に研究に没頭する日々を過ごしました。成果が挙がらず苦しい日々が続くこともありましたが、このような日々の支えになったものは、高いハードルに共に取り組んだ同僚、諸先輩方、そして粘り強い指導を賜った先生方の存在でした。京都大学には全国から優れた研究者あるいは学生が集まり、素晴らしい人材の宝庫を形成しています。多くのことを吸収できる年齢において多彩な才能の中で切磋琢磨できることは他を知り自己を高めるために最適な機会であると言えます。とりわけ、超一流と呼ばれる研究者や、飛び抜けた才能を有する学生との交流はかけがえの無い体験になると思います。
大学院は一般的に修士2年、博士3年と時間が限定されています。研究は時間を要するものと申しつつも、この決められた時間のなかで自分自身の達成すべき目標を設定し、計画を立てて遂行できる能力は社会生活を送る上でも必須の力です。卒業後の自分のあるべき姿を描き、そのために必要なことを自ら求めて行動し、教えを乞う、こういったことに京都大学は確実に応える環境を整えていると思います。皆さんも京都大学を最大限に活用し、大きく社会に羽ばたいていくきっかけにして頂ければと思います。
2004年 医療薬科学専攻[修士課程]修了
2007年 薬学研究科・医療薬科学専攻※[博士後期課程]修了 (※現薬科学専攻)
エーザイ株式会社 製剤研究部
竹本 誠二さん
私は薬学研究科にて、生物薬剤学に関する研究に従事しました。研究を通じて課題解決、課題形成に必要な全てのスキルや思考力は勿論、プレゼンテーションや論文作成等の腕も磨くことができました。また、研究を通して多くの先生、研究者の方々と出会うことができ、今では貴重な財産です。
現在、私は製薬企業の研究職に就いています。入社後の研究テーマは大学院時代とは大きく異なりましたが、大学院で培った知識と経験が業務の遂行において重要な基盤となっています。注目度の高い業務に起用されたとき、重圧になることもありますが、果敢に挑戦しています。また、学位取得者は海外留学の機会も得ることができます。得られるチャンスを積極的に活用し、自己成長したいと考えています。
最後に、京都大学での研究生活は、非常にすばらしい環境が整っていると思います。大学院に進学を希望される皆様、恵まれた環境を十分に活用し頑張ってください。
2002年 創薬科学専攻[修士課程]修了
2005年 薬学研究科・創薬科学専攻※ [博士後期課程] 修了 (※現薬科学専攻)
滋賀医科大学医学部附属病院 薬剤部 准教授
森田 真也さん
私は、大学院では物理化学系の研究室に所属し、生体膜における脂質とタンパク質の相互作用に関する研究に取り組みましたが、実は大学院入試の結果により、当初の第一希望の研究室とは異なる研究室に配属されました。しかし、人間万事塞翁が馬とでもいうべきでしょうか、高校の理科が生物・化学選択であり、それまで物理化学には難解なイメージを持っていました私でも、熱意のある指導のもとで研究を始めてみて、物理化学的観点から生命現象を捉えることの奥深さとその魅力に気付き、博士後期課程まで進学して、博士学位を目指すことに決めました。実験は、成功よりも失敗の方が圧倒的に多く、思うように進まず苦しいときも ありましたが、そのときに支えていただいた恩師・先輩・同級生・後輩との出会いはかけがえのないものであり、今でも交流は続いています。
学位取得後、京都大学農学研究科での博士研究員、神戸薬科大学助教・講師を経て、現在は大学病院の薬剤部に所属しており、研究・教育に加えて、薬剤師として実務にも携わっています。近年、医療現場における薬剤師の役割はどんどん広がっており、チーム医療の中で医師等とサイエンスに基づいたディスカッションができる能力が求められています。そのときに、京都大学大学院で得る研究経験と学位が、(研究分野にかかわらず)きっと大きな意味を持ちますので、将来、薬剤師を目指している方も、ぜひ京都大学大学院へ進学し、充実した研究生活を送って下さい。