2026年10月1日付で、京都大学大学院薬学研究科 創発医薬科学専攻 生体分子計測学分野の講師に着任いたしました、小形公亮(おがた こうすけ)と申します。私は本研究科の石濱泰教授のもとで質量分析を基盤としたプロテオミクス研究に取り組み、2022年に博士(薬科学)の学位を取得しました。その後は同分野の助教として、研究と学生の指導に携わってまいりました。
生体内のタンパク質は、リン酸化をはじめとする翻訳後修飾によって、その機能が時々刻々と制御されています。私はこれまで、こうした制御を細胞全体のスケールで捉えるために、高感度な定量リン酸化プロテオミクス技術の開発に取り組んできました。最近は、タンパク質の構造変化を捉える方法の開発にも研究を広げております。また、国内外の研究者との共同研究を通じて、分離科学、情報科学、構造生物学など、さまざまな分野の知見を取り入れてきました。今後も、これまで測れなかったものを測れるようにすることで、生命現象の理解や創薬研究に新たな手がかりを提供できるよう、研究を進めてまいります。
私自身、学生時代を本研究科で過ごし、多くの先生方や仲間に支えられて研究者として育てていただきました。今後は講師として、学生一人ひとりが自ら問いを立て、粘り強く試行錯誤しながら研究の面白さを実感できる環境をつくっていきたいと考えています。本研究科の教育・研究の発展に尽力してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。