山岡基金活動報告書 Part3

山岡清・由美子 若手研究者奨学金 報告書
(Kwon Lab(光州科学技術院))

シグナル薬理学分野 博士後期課程2年
小倉 鷹矢

活動目的

Kwon Lab(光州科学技術院)を訪問し、Gタンパク質共役型受容体(GPCR)を介したシグナル伝達を担う分子の細胞内局在評価法に関する知見の獲得と技術の習得を行う。

活動報告

申請者は本訪問において、Kwon Lab内の研究発表会に参加し、自身の研究課題である「GαqによるPLCβの活性制御機構の解明」の成果を発表した(図)。発表後、先方との質疑応答を通じて、Gαq/11サブファミリーとPLCβの形質膜局在の関係についてディスカッションを行った。また、同研究発表会において、先方のラボメンバーの研究成果発表を聴講し、オルガネラ特異的バイオセンサーのGPCRシグナル解析への応用について学んだ後、GPCRシグナルを制御する分子の空間制御機構について議論を交わし、その知見を深めた。
さらに、同大学で開催されたシンポジウムにも参加した。Ka Young Chung教授のセッションではGs、Giタンパク質のシグナル伝達が、形質膜上のリン脂質PI(4,5)P2の量により制御されることを示唆する報告がされていた。セッション終了後、Chung教授にディスカッションを持ちかけ、形質膜上のPI(4,5)2量によるGタンパク質シグナルの制御機構がGタンパク質のファミリーごとに異なる可能性について議論し、自身の研究課題である「GαqによるPLCβの活性制御機構の解明」に向けた新たな知見を得ることができた。