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山下助教が着任しました(薬剤設計学分野)

2026年5月1日付で京都大学大学院薬学研究科にてクロスアポイントメント助教として着任いたしました、山下 英里華 (やました えりか)と申します。
大阪大学 理学部(関口清俊 研)を卒業した後、2020年に大阪大学大学院 生命機能研究科(石井優 研)で博士号を取得し、大阪大学、アルバート・アインシュタイン医科大学にて研究と学生の指導に従事してきました。
私は多光子励起顕微鏡を用いた intravital imaging(生体イメージング)技術を基盤として、骨髄という複雑な微小環境の中で細胞がどのように動態を変化させ、周囲の細胞と相互作用しながら機能を発揮しているのかを明らかにする研究に取り組んできました。これまで、生体イメージングを駆使して、骨髄における骨代謝や免疫反応の実態とその生物学的意義の解明を進めてきました。
生体内では、細胞は周囲の細胞や環境から影響を受けながら、その瞬間ごとに振る舞いを変化させています。実際に観察してみると、同じ種類の細胞であっても動き方や相互作用の仕方は一様ではなく、周囲環境によって大きく変化します。細胞同士が直接接触し、協調し、ときには競合しながら機能している様子をリアルタイムで可視化できることは、生体イメージング研究の大きな魅力であり、生命現象を理解するうえで重要であると感じています。
近年は、骨髄内における細胞間相互作用の解析を進める中で、特に破骨細胞に着目した研究を展開しています。今後は、破骨細胞との接着を起点として生じる細胞間クロストークを生体骨髄内で可視化することで、新たな骨代謝機構や腫瘍免疫機構の理解を深め、骨疾患やがん転移の新たな理解につながる研究を進めていきたいと考えております。日本および米国で培ってきた研究経験を活かし、皆様と連携しながら、新しい生命現象の理解につながる研究を発展させていきたいと思っております。また、これまでの研究指導やFD活動の経験を活かして、学生が主体的に考えながら研究に取り組める環境を大切にしたいと考えています。京都大学薬学研究科で多くの方々と議論しながら研究を進めていけることを楽しみにしております。今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。