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平准教授が着任しました(臨床薬学教育分野)

2026 年2 月1 日に臨床薬学教育分野の准教授に着任しました平 大樹(ひら だいき)です。専門研究分野は臨床薬学、製剤学、臨床薬理学です。これまで一貫して臨床現場における課題解決を目的とした臨床ニーズ駆動型の基礎-臨床融合研究を行ってきました。また、医学部附属病院の副薬剤部長も兼任しており、6年制の薬学科学生の病院実務実習を担当しています。
私は2012年に名城大学大学院薬学研究科・岡本浩一教授が主催する薬物動態制御学研究室において、吸入薬のドラッグデリバリーシステムに関する研究で、博士(薬学)の学位を取得しました。その後、滋賀医科大学医学部附属病院 薬剤部(寺田智祐教授)の特任助教として、薬の治療効果や有害事象の発現が患者によって異なるメカニズムを解明し、個々の患者に合わせて最適な投与量や投与方法を提案するための基礎-臨床研究を行ってきました。ここでは、数理モデルとシミュレーション技術を用いて薬物動態や効果、有害事象を定量的に解析・予測するファーマコメトリクスを活用し、臨床現場で取得できる限られた数の患者検体を効率的に解析する手法を検討してきました。その後、立命館大学薬学部(岡野友信教授、角本幹夫教授)にて、上述のハイリスク薬の個別化投与設計に加えて、医薬品の製剤学的特性に基づいた医薬品適正使用評価に関する研究にも従事しました。2021年5月より京都大学医学部附属病院の薬剤部の教員として着任し、ハイリスク薬の個別化投与指針を確立するためのファーマコメトリクス研究や吸入薬の製剤学的研究を進めています。
今後は、これまでの研究をさらに発展させて、患者の治療に貢献できる研究成果の創出を目指します。薬物代謝酵素や薬物トランスポーターの遺伝子多型に基づく個別化投与指針構築のためのファーマコメトリクス研究では、たくさんの薬剤が併用投与される臓器移植患者を対象として、複数の遺伝子多型を網羅的に解析・活用することの臨床的有用性を明らかにしていく予定です。他にも、採血などの侵襲的な検査をしなくても吸入薬の肺内送達量予測できる適正使用評価ツールの開発も進めていきます。これまでにも医学研究科の様々な診療科との共同研究を進めてきましたが、薬学研究科着任を機に薬学研究科の先生方、学生の皆様との交流を深め、さらに研究を発展的に展開できることを楽しみにしています。