二木史朗先生には、2025年3月31日をもって退職されることになりました。先生は1983年3月京都大学薬学部を卒業、1985年3月薬学研究科修士課程を修了、1987年3月博士後期課程を中退され、同年4月徳島大学薬学部助手に就任されました。1989年に薬学博士号を取得し、米国ロックフェラー大学で研修を行った後、1993年6月徳島大学助教授に昇任されました。1997年11月京都大学化学研究所助教授に異動後、2005年4月に同教授に昇任されました。薬学研究科においては協力講座として生体機能化学分野を担当され、研究科の教育、研究の両面において大きな貢献をされました。
先生は生体機能化学、なかでも膜と相互作用するペプチドの機能設計の分野において多大な功績を残されました。人工イオンチャネルの創出、細胞膜透過ペプチドや細胞膜の曲率・脂質パッキングに影響を与えるペプチドの創出と分子基盤、それらを用いた細胞内送達などに関して世界をリードするユニークな研究を展開され、その研究成果は約290報の原著論文として報告されています。また、これらの業績に対し、2020年度日本薬学会賞、The Akabori Memorial Award 2022などが授与されています。教育研究に加え、日本薬学会理事、日本生化学会理事、日本ペプチド学会理事・副会長などを歴任され、また、2018年には松崎勝巳教授とともに組織委員長として第10回国際ペプチドシンポジウム (10th IPS) を開催するなど、関連学会の発展にも貢献されました。
このたび先生のご退職にあたり、下記のように最終講義を開催いたしますので、多数ご参加くださいますようお願い申し上げます。
最終講義
題 目 : | 生体膜を標的とする機能性ペプチド:分子設計と作用機序 |
日 時 : | 令和7年(2025年)2月22日(土)13時30分~14時30分
(事前申込不要) |
場 所 : | ホテルグランヴィア京都(5階 古今の間) |
お問合せ先
二木史朗教授 退職記念事業会 |
実行委員長 竹本 佳司 |
連絡先 今西 未来 |
〒611-0011 宇治市五ヶ庄京都大学化学研究所 |
電話:0774-38-3212 |
Email:imiki@scl.kyoto-u.ac.jp |