2026年4月1日付で、薬学研究科オルガネラ情報学分野の准教授に着任いたしました、関根悠介(せきね ゆうすけ)と申します。私は2010年に東京大学大学院薬学系研究科で博士号を取得後、東京大学、英国ケンブリッジ大学、米国国立衛生研究所(NIH)、そしてピッツバーグ大学において、一貫して細胞のストレス応答機構の研究に取り組んでまいりました。
これまで、分子細胞生物学、CRISPR-Cas9 を用いたゲノム編集による細胞遺伝学的解析、さらに各種オミクス解析等を組み合わせることで、細胞が代謝状態の変化や環境ストレスをどのように感知し、適応応答を引き起こすのか、その分子機構の解明を進めてきました。また、ストレス応答を調節する低分子化合物についても、その作用機序や生理活性の解明に取り組んできました。
近年は、核小体やミトコンドリア、小胞体といった細胞内オルガネラに着目し、これらが中心となってストレス応答を制御する新たな仕組みの理解を目指しています。今後は、細胞内代謝物や生体小分子の変動とオルガネラ機能との関係をさらに深く解明するとともに、そこから得られる知見を基盤として、神経変性疾患や代謝疾患の病態理解、さらには創薬研究への展開につなげていきたいと考えています。
英国および米国での研究経験や、これまで築いてきた国際的な共同研究ネットワークを活かし、学内外の研究者との連携を積極的に進めながら、学際的研究の推進と次世代の人材育成にも貢献していきたいと考えています。京都という歴史ある地で研究と教育に携わる機会をいただけたことを、大変光栄に思っております。どうぞよろしくお願いいたします。