薬学国際研究交流 part5

コーネル大学Dan Luo教授の研究室訪問と10th Annual Meeting of the Oligonucleotide Therapeutic Societyでのポスター発表

薬学研究科 病態情報薬学分野

博士後期課程 1年 梅木 佑夏

 

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この度、私は、国際研究交流大学院生支援事業による支援を受け、平成26年10月9日から10月16日にかけて訪米し、コーネル大学Dan Luo教授の研究室を訪問するとともに10th Annual Meeting of the Oligonucleotide Therapeutic Societyでポスター発表をする機会を与えて頂きました。

ニューヨーク州のイサカ市に立地するコーネル大学は、大学内にプランテーションや滝などがある自然が豊かな大学でした。コーネル大学では、DNAナノテクノロジー研究の先駆者の一人であるDan Luo教授の研究室を訪問させて頂きました(写真1)。大学では、ポスドクの方に大学内の施設を案内して頂くとともに、ポスドクの方と大学院生の方々から金ナノ粒子やDNAハイドロゲル、細胞封入カプセルに関する研究内容の説明を受けました(写真2)。

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また、現在私が博士後期課程で行っているDNAハイドロゲルを利用した抗原デリバリーシステムの開発に関する研究について紹介するとともに、Luo教授ならびに研究室の方々とディスカッションを行わせて頂きました(写真3、4)。海外で現地の方と英語で会話をすることが初めてでしたので、アメリカ人の英語を話すスピードなどに戸惑ってしまいましたが、研究室の方々はとても親切だったため、何とか意思疎通ができました。他の研究室の研究内容について、直

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接説明を聞く機会は今まで無かったため、とても勉強になりました。また、英語でディスカッションを行わせて頂く機会も初めてでしたので、アメリカの大学でのディスカッションの雰囲気も知ることができ、とても貴重な経験になりました。お昼には大学内の食堂を見学させて頂きました。バイキング形式の食堂で、アメリカ料理だけでなくイタリア料理や中国料理など多くの料理がありました。

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10月12日には、10th Annual Meeting of the Oligonucleotide Therapeutic Societyに参加するため、カリフォルニア州のサンディエゴに空路移動しました。この学会では、“DNA Hydrogel-based Sustained Delivery of Immunostimulatory DNA and Antigen for Induction of Antitumor Immunity in Mice”という題目でポスター発表を行いました(写真5)。国際学会に参加するのは今回が初めてでしたので、世界中の核酸関連の研究成果を知ることができてとても勉強になりました。ポスター発表の際には、複数の方々から質問を頂き、英語で研究内容を伝え、質問に対して英語で適切に答えるための訓練になったと思います(写真6)。

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今回のアメリカ渡航では、自身の考えを円滑に英語で伝えることに困難を感じ、英語力の足りなさを痛感致しました。これからは、日本に来られた留学生の方々と問題無く英語でディスカッションができるように、英語の勉強にさらに力を入れようと思いました。

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国際研究交流大学院生支援事業の支援により、今回、アメリカへ渡航し、多くの貴重な経験をさせて頂くことができました。最後になりましたが、本事業に改めて感謝申し上げるとともに、私が海外渡航できるように取り計らって下さった方々に心より御礼申し上げます。