2025年度より組織形成動力学分野の助教として着任しました、戸谷美夏(とやみか)と申します。私は、日本女子大学家政理学科を卒業ののち、会社員の経験を経て、研究者を目指した道を歩き直しました。イレギュラーな経歴を辿りましたが、指導者や同僚に恵まれて、2001年に東京大学大学院理学系研究科 山本正幸教授のもとで博士(理学)の学位を取得し、欧州分子生物学研究所(EMBL, Heidelberg)、英国がん研究所(Cancer Research UK, London)、理化学研究所 多細胞システム研究センターで研究をおこないました。2018年度からは、早稲田大学理工学術院(先進理工学部と国際理工学センター)で、学部教育と研究教育に携わりました。
専門分野は、細胞生物学・分子生物学です。生物がもつ形態、細胞内でダイナミックに変化する細胞骨格の美しさに惹かれて、分裂酵母、線虫初期胚、培養細胞、マウスと変遷して、微小管細胞骨格の編成制御とその役割について、基礎研究を続けてきました。
京都大学薬学研究科では、基礎研究の楽しさを学生の皆さんに伝えながら、これまでに学んだ知識や経験を活用して、創薬基盤研究に貢献できたらと考えております。学科内外の先生方と連携もさせていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。