2025年7月1日付けで、薬剤設計学分野の助教に着任いたしましたZHU Chengyuan(シュ テイエン)と申します。
2017年に中国の浙江大学薬学部を卒業後、2018年より京都大学大学院薬学研究科の薬品動態制御学分野にてdrug delivery systemの研究に従事し、修士号及び博士号を取得いたしました。
博士号取得後は、製薬系のベンチャーキャピタルにて創薬投資の業務に携わっておりました。アンメット・メディカル・ニーズに応えるべく、前臨床(pre-IND)から臨床開発段階にあるシーズへの投資を担当する中で、研究室の成果が医薬品となるまでの道のりの一端に触れることができました。
そしてこの度、再び京都大学の薬剤設計学分野に戻り、生体内における治療細胞の動態および機能の制御法に関する研究に、改めて取り組む機会をいただきました。
細胞を用いた治療法がますます発展し、その応用が拡大する現在、その可能性をさらに広げる鍵は細胞の挙動制御にあると考えております。この課題には、多分野の知識の融合と、細胞の挙動に対する深い理解が不可欠です。京都大学にて、この研究に邁進する所存です。
今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。