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有地助教が着任されました(ケモゲノミクス・薬品有機製造学分野)

着任の挨拶

ケモゲノミクス・薬品有機製造学分野
有地 法人助教

2021年2月1日付けでケモゲノミクス・薬品有機製造学分野の助教に着任しました有地法人と申します。この場をお借りしてご挨拶を申し上げます。

私は大阪大学大学院基礎工学研究科にて博士前期課程を修了した後、本学薬学研究科の博士後期課程へと進学しました。薬品合成化学分野にて高須清誠先生のご指導の下、小員環と呼ばれる歪んだ分子の特性を活用した生物活性化合物の合成や新規化学反応の開発に取り組み、2015年3月に学位を取得しました。その後、博士研究員としてイギリス・ケンブリッジ大学へ留学し、複雑な構造を有する天然物の合成研究やペプチドの修飾反応の開発に従事し、有機合成化学の専門性を高めて参りました。帰国後は製薬会社のメディシナルケミストとして研究する機会に恵まれ、創薬の実際を知る貴重な経験を得ることができました。

この度、縁あって母校・京大院薬にて研究する機会を頂き、大変嬉しく存じます。これまで国内外の研究環境で多様な分子を扱ってきた経験を活かして、低分子化合物に拘らず、核酸・ペプチド・タンパク質などの中・高分子も含めた有機化合物を対象とした新たなケミストリーを展開していきたいと考えております。そのような研究を通して、創薬の根幹を成す有機化学及びその周辺領域の発展に貢献することと同時に、昨今の創薬モダリティの多様化にも柔軟に対応でき、将来的に創薬科学分野で活躍できる人材を輩出することを目指します。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。