• HOME
  • > ニュース
  • > 修士論文発表会優秀発表賞の授与式および受賞コメント

修士論文発表会優秀発表賞の授与式および受賞コメント

令和4年3月24日に修士論文発表会優秀発表賞の授与式が執り行われました。受賞者には賞状と副賞の図書カードが贈られました。以下に5名の受賞者のコメントを掲載します。

 

 

優秀発表賞の受賞者のコメント(50音順)

石田大和さんのコメント

この度は優秀発表賞を頂き、誠にありがとうございます。発表準備の際には中山教授、加藤講師をはじめ研究室の皆様からたくさんのアドバイスを頂きました。この場をお借りしてお礼申し上げます。本論文では、WDR19/IFT144という遺伝子の変異がSensenbrenner症候群と呼ばれる遺伝性疾患を引き起こすメカニズムを「タンパク質間相互作用」と「細胞レベルの表現型」の二つの観点から解明しました。本研究は、研究の右も左も分からない4回生の頃に始めたテーマであり、論文という形にまとめることができたのは指導してくださった先生方と先輩のおかげです。特に、気軽に質問できる中山研の環境が私の研究生活の大きな支えになっており、研究に行き詰った時にも積極的に相談できたことが研究を推し進められた要因だと思っています。今回の受賞を励みにして繊毛病の研究に邁進するとともに、後輩たちが積極的に質問できるような研究室の環境づくりにも励んでいきたいと思います。

 

板野安也花さんのコメント

まさか私が、と戸惑い驚いておりますが、素直に嬉しく存じます。本修士論文作成・発表は周囲の方々のご協力に依るところが大きいです。特に生体情報制御学分野の中山先生、加藤先生、石田さん、iCeMSの石館先生、当分野の土居先生、山口先生、前川さんには甚大かつ丁寧なご指導、お力添えを頂きました。皆様にこの賞を捧げる思いです。私の研究活動で良き結果が得られたのは私が強運の持ち主だったからと自負しておりますが、研究する上で大切と感じたのは適度に力を抜くことです。私は研究の段取りや進捗、結果に完璧や理想を追い求めず、課題を前に一人で悶々としてしまうときは粗い考えでもよいから人に相談していました。こういう大様さも時には良いのかもしれません。今後は製薬企業にて治験業務に携わります。私は幸い健康な体と好環境に恵まれてきましたが、社会には恵まれぬ人もいます。人間が社会的動物である以上、共助し共生せねばと思いますゆえ、困った人を助けられるよう励んで参りたい所存です。

 

 

大下拓真さんのコメント

この度は優秀発表賞を授与していただき、誠にありがとうございます。設立1年目にこのような賞を受賞できたことを大変光栄に思います。なにより日々、研究活動をご指導いただいてきた先生方、共に切磋琢磨してきた仲間の皆様に心より感謝申し上げます。今回、受賞の対象となった研究は、ペプチド鎖に普遍的に含まれるアミド構造のN-クロロ化を利用した新たなペプチド鎖修飾法開発になります。本研究は研究室配属当初から取り組み続けてきたものであり、受賞をうけより一層思い入れの深いテーマとなりました。研究の常ではありますがこの3年間の研究活動は決して順風満帆とはいかず途中で投げ出したくなることもありましたが、やはり継続することこそ結果に繋がる1番の秘訣だと再認識できた3年間でもありました。ありがたいことに今後も研究の道を続けさせていただくことになっていますので、今回得られた自信を糧にこの先の研究活動も精進してまいります。この度は本当にありがとうございました。

 

 

音成兼光さんのコメント

この度、この3年間取り組んできた事に対して発表優秀賞という形で評価され、非常に嬉しく思います。それもひとえに、優しく、丁寧にご指導して下さった二木史朗教授、今西未来准教授をはじめとする当研究室の先生方、そして研究室メンバーの支えがあってこそだと感じております。この場を借りてお礼申し上げます。
私は学部時代までラグビーに心血を注いでいましたが、この3年間で、研究とラグビーには似た構造があると感じました。毎日継続してトレーニングすることで、体を少しずつ強くしていくように、日々の研究活動で自分自身の知識や技術力を高める。様々な能力を持つ選手が一つになり勝利を目指すように、多様な技術や考えを持つ研究者同士で意見を交換し、面白い研究成果を目指していく。敗れることもありますが、振り返り、修正し、次の試合へまた準備をする。つまり、研究も個の努力と他の協力の両者が必要だという事を、強く感じた3年間でした。今後は博士課程へ進学しますが、勝利の歓びを求めてまた精進する所存です。

 

筒井隼一さんのコメント

この度、修士論文発表会において優秀発表賞を受賞できたことを大変嬉しく思います。研究室の先生方には、日頃の研究活動や修士論文の執筆などにおいて、丁寧にご指導いただいたことを心よりお礼申し上げます。また研究室の学生と過ごす時間はとても楽しく、研究室に所属してからの3年間はとても思い出深いものとなりました。研究室の学生にも感謝申し上げます。
私は病原真菌のABC多剤排出トランスポーターの構造と機能の解析をテーマに研究を行ってきました。修士論文の執筆や発表会では、この研究の意義や新規性、成果を分かりやすく伝えることに重点を置いていました。そのためこれらの点が発表会において評価されたことはとても嬉しいです。
卒業後は製薬企業に就職するのですが、大学院での研究活動で培ったスキルなどを存分に発揮し、社会貢献に努めていきたいと考えています。