令和6年3月25日に修士論文発表会優秀発表賞の授与式が執り行われました。受賞者には賞状と副賞の図書カードが贈られました。以下に4名の受賞者のコメントを掲載します。
優秀発表賞の受賞者のコメント
BYAMBA ADIYASURENさんのコメント
この度は修士論文発表会優秀発表賞を頂けたこと、とても光栄に思います。今回の発表を通して修士課程での研究をまとめる機会になっただけではなく他の分野の先生方との質疑を通して異なる視点を持つ貴重な機会となりました。
本発表での研究として、触媒開発をきっかけに今まで合成されていない多置換のジボロン酸の効率的な合成法の開発を達成しました。触媒としてだけではなく様々なユニークな骨格の構築を可能とすることからその特徴を充分に活用することが大きな課題でした。その際、多くの試行錯誤を経ることで研究の進め方、展開の仕方を少しでも学ぶことができたと思います。
また、修士課程から入学し様々な面で未熟な私を指導して下さった先生方、支えてくれた研究室のメンバーの皆様に心から感謝を申し上げます。発表賞を頂けたのは間違いなく皆様の応援があったからだと思っています。今後、博士課程でもこの2年間で学んだことを糧として、日々精進し、成長して行きたいと思います。
中川楓斗さんのコメント
この度は優秀発表賞に選出いただきありがとうございます。
村中友萌香さんのコメント
この度は優秀発表賞をいただき誠にありがとうございます。発表会直後は反省点ばかりが頭に浮かび、こうして賞を頂けるとは夢にも思っていませんでした。研究者としての道はまだまだこれからだと思っているので、この賞を励みに、今後もより一層精進していく所存です。今回の発表では、脂質フリッパーゼP4-ATPaseの新たな基質特異性とその活性が細胞内で果たす役割についてまとめさせていただきました。発表では特に「実験の経緯・原理」を明瞭にするよう心掛けました。これだけで発表がぐっと理解しやすくなることを、中山先生や申先生を始めとする先生方に教えていただきました。他にも、ここに書ききれない程の愛あるご指導のおかげで、私は今この場に立てていると強く感じています。また、こうして研究を一つの形にできたのは、どんな些細なことでも快くディスカッションして下さる申グループの皆さんのおかげでもあると思っています。本当にありがとうございました。
坂口俊平さんのコメント
この度、優秀発表賞を受賞できたこと大変ありがたく思います。修士論文執筆や発表準備はもちろんのこと、日々の研究活動で多大なサポートをしてくださった加藤先生、小川先生、山口先生にこの場を借りて感謝申し上げます。また、他の研究室のメンバーとの交流のおかげで楽しく充実した日々を過ごすことができました。ありがとうございます。
今回の修士論文執筆や発表会を経て学んだことは、研究内容と同じくらいその伝え方が重要だということです。発表では、他分野の方々でも一度聞いただけで内容を理解できるかどうかという点を強く意識しました。当初の練習会ではこうした点を疎かにして前提知識や先行研究の説明が不足していたため、聴衆の理解を得ることができませんでしたが、先行研究の現状を詳細に説明して自身の研究の新規性が伝わるよう発表内容を工夫することで改善を図ることができました。
今後は製薬企業で研究職として働きますが、研究室での学びを活かしながら新薬創出に向けて邁進していきたい所存です。