| 職種 | 助教 |
| 募集人員 | 2名(うち1名は女性限定) |
| 勤務場所 | 国立大学法人 京都大学大学院薬学研究科 〒606-8501 京都市左京区吉田下阿達町46-29 または、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 〒567-0085 大阪府茨木市彩都あさぎ7-6-8 |
| 概要 | 国立大学法人京都大学大学院薬学研究科(京大院薬)では、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(医薬基盤研)との連携に基づく創薬研究分野に係る教員として助教(定員内)を募集します。助教の任期は、京都大学教員の任期に関する規程・別表第2(任期5年、再任可、ただし1回限り)に従います。ただし最終年度の審査結果に基づき、講師(テニュア)への昇任が可能です。本ポストは、医薬基盤研とのクロスアポイントメント制(5年間、延長あり)の対象であり、研究内容によって、2つの研究機関のどちらかを主として教育研究活動を行っていただきます。選考基準は(1) 医薬基盤研との連携に基づく創薬研究分野(※)で先導的な研究が行えること (2) 京大院薬および医薬基盤研での研究・教育に協力できることです。 |
| 資格等 | (1)博士号を有し、博士号取得後7年以内(2026年4月1日時点)であること (2)医薬基盤研との連携に基づく創薬研究分野(※)およびその関連領域に関する研究についての経験と十分な研究能力を有すること (3)教育・研究および2つの組織連携に協調的かつ積極的に取り組めること |
| 雇用期間 | 任期5年(再任可、ただし1回限り)。ただし最終年度の審査結果に基づき、講師(テニュア)への昇任が可能。 着任予定時期:2026年4月1日以降 |
| 試用期間 | あり(6ヶ月) |
| 勤務形態 | 専門業務型裁量労働制(週38時間45分相当、1日7時間45分相当) 超過勤務を命じる場合あり休日:土・日曜日、祝日、年末年始及び創立記念日 |
| 給与 | 本学支給基準に基づき支給 |
| 手当 | 本学支給基準に基づき支給 |
| 社会保険 | 文部科学省共済組合、厚生年金、雇用保険及び労災保険に加入 |
| 応募方法 | 以下の応募書類を1つのpdfファイルにまとめて、添付ファイルとして、下記宛先にメールにて提出のこと。メール件名に「助教(クロスアポイントメント)応募書類」と記載すること。
(1)履歴書(様式1) (様式1、2)に関しては、薬学HP(下記参照)からダウンロードしてご使用下さい。内容が同等であれば、必ずしも様式は問いません。 様式1: https://www.pharm.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2022/07/style-1.docx 様式2: https://www.pharm.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2022/12/style-2.docx |
| 応募締め切り | 2025年12月1日(月)正午必着 |
| 選考方法 | 書類審査の後、面接を実施することがあります。面接等詳細は、別途連絡します。 |
| メールでの応募先 および問い合わせ先 |
薬学研究科総務掛
電話:075-753-4510 メール:080yakusomu*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください。) |
| その他 | ◎当該研究科の詳細については、研究科ホームページ(https://www.pharm.kyoto-u.ac.jp)を参照ください。 ◎提出していただいた書類は、採用審査にのみ使用します。正当な理由なく第三者への開示、譲渡及び貸与することは一切ありません。なお、応募書類はお返ししませんので、あらかじめご了承願います。 ◎京都大学では男女共同参画を推進しています。本学における男女共同参画推進施策の一環として、雇用の分野における男女の均等な機会及び 待遇の確保等に関する法律(男女雇用機会均等法)第 8 条の規定に基づき、女性に限定した公募を実施するものです。◎出産・育児期間中の業績を休業期間の前後と等しい業績とみなします。必要に応じて、応募書類に育児等のための休業期間を記載してください。 ◎薬学研究科では休憩室、授乳スペースを設置するなど、仕事と育児が両立しやすい環境を目指しています ◎京都大学では、すべてのキャンパスにおいて屋内での喫煙を禁止し、屋外では喫煙場所に指定された場所を除き、喫煙を禁止するなど、受動喫煙の防止を図っています。 |
※医薬基盤研との連携に基づく創薬研究分野について:
次世代ゲノムシーケンサ、ゲノム編集、iPS細胞、オルガノイド、1細胞解析、質量分析、超解像顕微鏡、クライオ電顕等の、今までの創薬の根幹を揺るがす大きな技術革新が最近の5-10年で次々起きています。さらに、深層学習や人工知能のような情報科学の新規技術や超大型計算機を用いた大規模計算機科学の登場により、今までの目利きに頼った創薬から多変量複雑系を包括する解析が可能になりつつあります。ゲノム等コホート研究は進み、大量のデータが蓄積する中でさらに必要とされるのは、ゲノム情報の薬物標的分子やバイオマーカー分子への変換であり、統合オミクス計測と高精度情報解析による多変量オミックスデータに基づく病態の理解と新規薬物標的となる鍵分子の情報科学的見極めです。単一生細胞およびオルガノイド中におけるこれらの分子群や細胞小器官および細胞そのものの動態を観察・定量化する新技術も開発されつつあり、創薬応用への期待も大きくなっています。一方、従来の創薬研究には、標的指向性を有する低分子化合物の利用が主流でしたが、近年、生理活性ペプチド等の中分子化合物、抗体等の高分子化合物、さらには核酸医薬や細胞医薬等を利用した次世代創薬への期待も大きく、高精度なリガンドータンパク質のドッキングシミュレーションやADMEを予測しうるAI創薬のような基礎と臨床をより太くつなげる次世代トランスレーショナル研究も求められています。本研究分野は、この来るべき「創薬パラダイムシフト」を積極的に牽引する”先駆け”となるもので、京大院薬および医薬基盤研に現在所属する研究者と協力して、新しい創薬科学分野を創成しようとするものです。したがって、ある特定の研究分野に絞って募集するものではなく、得意な分野を活かして、新しい基盤技術を開発、利用しながら、より実践的な創薬研究を担う人材を幅広く募集するものです。一例として、情報系のバックグラウンドを持つ候補者が、京大院薬所属の合成系教授、医薬基盤研の動態系准教授と組んで、単一生細胞中分子イメージング情報解析研究を行ったり、薬理系バックグラウンドを持つ候補者が、医薬基盤研のオミクス計測系教授、京大院薬のスクリーニング系准教授と組んで、新規薬理作用の探索研究を行ったりすることを想定しています。以下に研究分野の構成例および現教員の研究内容について示しています。なお、これはあくまで例の一つであり、これに縛られるものではありません。また、応募にあたり、事前に連携を希望される教授や准教授から内諾をとっていただく必要もありません。
医薬基盤研との連携に基づく創薬研究分野の構成例
| 研究分野 | 教員 | ||
| 教授の所属 | 准教授の所属 | 助教 | |
| 創薬分野A | 京大院薬
(兼任) |
医薬基盤研
(兼任) |
本公募 (主として京大院薬勤務) |
| 創薬分野B | 医薬基盤研
(兼任) |
京大院薬
(兼任) |
本公募
(主として医薬基盤研勤務) |
参考:現在の研究組織・内容
京大院薬: https://www.pharm.kyoto-u.ac.jp/research/organization/
医薬基盤研: http://www.nibiohn.go.jp/activities/#NIBIO