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市村 敦彦先生の『令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞』が決定しました

市村 敦彦先生(生体分子認識学分野)の『令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞(若手科学者賞)』が決定しました。

研究テーマ

「膜タンパク質の生理機能解明と新規創薬標的分子の探索研究」

細胞膜や小胞体膜には、細胞内外環境変化や情報伝達物質への応答を司る重要な分子群が分布しています。しかし、多くの膜タンパク質の機能解析は不十分です。それらの生理機能を明らかにし、新規創薬標的候補の生体機能分子を同定することが薬学研究の要と考えられます。
そこで本研究では、分子から個体レベルまでシームレスな解析から創薬標的分子を探索し、先駆的手法を駆使して複数の膜タンパク質の生理機能を究明しました。具体的には、ヒト食事性肥満に関与する脂肪酸受容体を同定し、 分子的機序を解明しました。また、小胞体膜や細胞膜に発現するイオンチャネルが全身の骨形成を制御する分子機構と骨関連疾患の新たな病態分子機序を示しました。
本研究成果は、いずれも未解明であったヒト難治性疾患の病因を解明する新知見であり、これらの知見に基づき新たな創薬候補分子を提示することで新規治療法開発が期待されます。

 

詳細につきましては、下記URLをご覧下さい。
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news/2021-04-06-1